知識や理論を増やしてもゴルフが上手くならない理由

    こんにちは、ケンユウです。

    今回のテーマは「知識や理論を取り入れその習得を目指す」というのは「ゴルフが上手くなる」ということとは、まったく無関係であるというゴリゴリの考え方の記事になります。

    この記事は、たとえ今のスコアがいくつであろうが、近い将来、常に70台80台でプレーしてやるという強い願望をお持ちの方へ向けたものとなっています。

    ちょっと深く潜って考えたので、厳しめのとこもありますし、もし記事の内容に賛同できないとしても、この記事が皆さんがゴルフを考える材料となることを願っています。

    目次

    永続的に70台80台でラウンドする思考

    前提として、僕たちアマチュアゴルファーが永続的に70台80台でプレーするための思考ということで考察していきますね。

    この数年ですね、ゴルフ環境は大きく変化してますよね。

    レッスンに行かなくても、YoutubeとかSNSで今まで知ることもできなかったような、貴重なゴルフの知識や技術を無料で取り入れることができるようになってますよね。

    それにも関わらずですね、上達するアマチュアゴルファーと上達しないアマチュアゴルファーの割合は変わっていないという事実があるんですよ。

    なんで同じ知識や理論を取り入れているのに、上達するゴルファーと上達しないゴルファーが存在するのか?

    それは「知識や理論を取り入れてその習得を目指す」ということが「ゴルフが上手くなる」ということ自体とは、まったく無関係であるからなんです。

    どういうことか?

    これこそ「ゴルフスイングの本質」だ!!
    といったような情報や動画は溢れかえってますけども、それを知ることは残念ですが「上達の本質」とは全く関係がないんです。

    もちろんアマチュアレベルで「ゴルフが上手くなる」ということに関して、センスや才能の差、パワーや柔軟性などは、ほとんど関係ありません。

    これはうまくならない自分を納得させるための言い訳でしかないんですよ~…

    どの世界でもそうですが、簡単に上達する方法なんて存在しません。

    だけどゴルフのスイングにおいては、誰も知らない自分にピッタリ合った秘密の方法を知れば上達すると思われている節があります。

    永続的に、つまり一時的に70台、80台を出すのではなく、永続的に70台、調子が悪くても80台、一般的にめちゃくちゃうまいと言われるスコアでプレーするゴルファーになるためには、何を学んで、どのように取り組んでいく必要があるのか、ということをまずは学ぶ必要があるんですね。

    なぜ多くの人が上達しないのか?

    何年も上達しない。何十年も上達しない。

    ゴルフではこれが当たり前に起こっています。

    なぜこんなことが起こりうるのか。
    ゴルフスイングとはそんなに難しいものなのか??

    結論から言うとゴルフスイング自体はそんなに難しいものではないんですよ、ほんとに。

    じゃあ何が僕たちのゴルフスイングをそんなに難しくしてしまってるのか?
    多くの方が上達せずに踏みとどまってしまってる大きな原因があるんですよ。

    それが何回も言うけど
    「知識を増やしスイング理論を多く取り入れその習得を目指す」
    これが多くの方のゴルフ上達の定義になってしまってることなんですよ。

    これはですね、「ゴルフが上手くなる」ということとは全く無関係です。
    まじで無関係。

    この定義というのは「楽してうまくなる方法を探す」ということに他ならずですね、ゴルファーとしての思考力と技術力向上の放棄をしている状態だと言えるんですよ。

    1つの手法を試してみて、それがうまくいかない、スコアが縮まらないとなるとどうするか?
    すぐに次の手法を探します。

    1つのことにじっくり取り組むこともなく、またその新しいやり方に対してイチからスタート。
    つまりずっと初心者のところをぐるぐる回っているだけなんですよこれ。

    これでは上達はかなり遅れてしまうんですね。

    上達の定義を変えることから始める


    上達し続けるゴルファーになるためには、また永続的に70台・80台でプレーするゴルファーになるためには、まず上達の定義を変えてみることをオススメします。

    結論から言うと、上達するというのは、教わることでもなく、知識を増やすことでもなく、
    「自分のスイングを自分の頭で考えて、前に進む力を手に入れていく」
    ということです。

    テクニックや理論を色々知りたいのはめちゃめちゃわかるんですけど(僕もそうでしたから)、本質的に上達するためには自分のスイングを自分で分析し改善していくための能力を鍛えていかないといけないんですよ。

    そのためには「自分のスイングを自分で分析し改善していくための方法」を知らなければならないってことです。

    多くのアマチュアゴルファーの行動

    この下の①~⑮は、典型的な上手くならないアマチュアゴルファーの感情と行動です。
    考え方を変えて、これから上手くなろうとしてるあなたにはぜひ知っておいてほしいことです。

    ①うまくなりたい
    ②失敗したくない、ミスしたくない
    ③雑誌やYouTubeなどで知識を増やす
    ④全然うまくならない、少し当たるようになったけどうまくなってる気がしない
    ⑤さらにレッスンやYoutubeでテクニックや知識を増やす
    ⑥次こそ、うまくいくと自分に期待する
    ⑦多くの場合、期待通りにはならない
    ⑧苦痛でしかない
    ⑨苦痛を避けたい

    苦痛を避けるために、⑤の行動をとる
    何十回、何百回と⑤〜⑩を繰り返す


    ⑫あれ、なんかうまくなる方法違うのか?(※気づく人は優秀です!)
    ⑬改めて学ぼうと思うが何を学べばいいかわからない
    ⑭なるほどスイングの本質はやはり「振り子運動」かと再認識
    ⑮かなり稀に80台が出るが大体いつも100くらい
    ⑯ここで永遠に停滞するが上達を諦めきれない

    ほぼ例外なくこんな感じです。

    上達するゴルファーになるには?

    ではどうすれば上達できるのか?

    一部の上手なアマチュアゴルファーだけが何か特別なテクニックや自分に合った理論を見つけ運よく上達できたのか?
    もしくは一部の人にセンスや才能があっただけなのか?

    個人的な感想ですがゴルフスイングは難しくありません。
    70台・80台でプレーを続けることもそんなに難しくありません。

    ほとんどの人が、調子が悪くても80台!のかっこいいゴルファーになる可能性を持っています。

    なぜそう言い切れるか?

    ゴルフスイングにはいわゆる「秘密のテクニック」のように突然うまくなるような特殊な技術は必要ないからです。
    必要ないというか、存在しません。

    もし万が一そんな特殊な技術があったとしても、それは悪循環を生む悪の根源のようなものです。
    初級者の方が同じところをぐるぐる回って一歩も成長しない最大の要因なんですよ。

    つまりですね、僕たちが良く目にする雑誌やYouTubeの情報の中には、悪の根源になりかねない情報も多く混ざっているのです。

    そしてアマチュアゴルファーである僕たちは、どの情報を選択し自分のスイングに取り入れるかを的確に判断することなんてできないんですよ。

    それよりも大切なのはとにかく、スイングにおいて「基礎」と言われるもの。 (絶対に難しくないからねこれ!)
    そしてその基礎を「使えるレベル」にまで引き上げること。

    これさえできれば誰でも・・・とはさすがに言いませんけど、 この基礎の重要性というのを理解して取り組んだ結果、常に70台80台でプレーできるようになった方は、僕の生徒さんにはたくさんいます。
    90~100点ゴルファーでしたが、基礎が育ちすぎて、競技で連勝が止まらない人や、アンダー(スコア72以下)まで出た人もいます。

    これにはもちろん、基礎というものが何かということを学ぶ必要はあります

    「うまくなりたい、失敗したくない」
    この2つの感情をうまく管理することで、スイングが当たり前のように上達していく状態に、あなたも絶対なれますからね!

    知識やテクニックは必要ない!

    僕たちアマチュアゴルファーの世界では、上達するためには知識やテクニックが最重要であると考えられてます。

    そして大人になってからゴルフを始めた人は皆、自分にピッタリとはまる知識やテクニックを探すことに夢中になります。
    でも最初はこれが楽しいんですよ。

    それさえ見つければうまくなれる!と信じ込んでいるわけなので。

    でもこれじゃ無理なんですよ。

    もちろん僕も知識やテクニックを探し続けてました。
    でも自分だけにピッタリ当てはまるそんな都合のいいもの、ゴルフの世界には存在しません。

    運よく一時的に、なにかテクニックが当てはまって、上達しているように感じることがありますが、これ十中八九元に戻るか前よりさらに悪くなります。

    なのでもし自分が、知識やテクニックを必死に探してるかも…と思ったら、上達しないアマチュアゴルファーの仲間入りをしている可能性があるのでご注意ください。

    どのスイング理論を選択するか

    「テクニックや知識は重要じゃない」といっても、テクニックや知識が闘うための武器となり得ることは間違いありません。
    すでにある程度のスイングの知識や理論は取り入れてしまっているはずです。これも問題ありません。

    プロですら知らない知識や、関心のないテクニックを取り入れている人も多く見受けられることはかなり問題ですけどね!

    YouTubeでプロの方たちが教えてくれる色々なテクニックや理論があります。

    例えば、振り子運動、円運動、手打ち理論、左手リード、地面反力、GGスイング、右手を返す返さない、下半身リード、ボディターンなど色んな理論があると思います。

    でもこれ、あなたがどれを選択し大切にしているかはまったく問題ではないんですね。

    ただですね、本当に上達を目指していくなら、テクニックや理論に頼っている自分を捨てていくことが重要になってくるんですよ。

    テクニックや理論を「取り入れる」のは比較的簡単なんですけど、この「捨てる」ということは結構難しいんです。

    多くの人がテクニックや理論に大きな価値を置いています。
    置きすぎています。

    なのでテクニックや理論に寄りかかっていないとたちまち不安になってしまうんですね。

    もちろんある程度のテクニックや理論は間違いなく必要です。
    問題なのは自分に必要のないテクニックや理論まで身につけようとし、それに依存してしまうことなんです。

    テクニックや理論を上達のための武器としてとらえると、その武器を集めることや、いかに強いものにするかということだけに意識がいき、武器を使う肝心の自分を強くすることがおろそかになってしまいます。

    上達するためには前提として自分のスイングを自分で考えれる必要があります。
    そのうえで必要なテクニックや理論があれば、それを取り入れたり身につけたりしていくという順序が大切
    です。

    大人から始めた僕たちアマチュアはこの順序がとにかく間違っているんですね。

    最初にテクニックや理論ありきでは上達は困難になってしまいます。
    そしてテクニックや理論に対して、自分に必要なものとそうでないものを見分ける能力を向上させる意識が必要となってきます。

    そして極論を言ってしまうと、ほとんどのテクニックや理論は必要ないことに気づく時がきます。
    それはあなたのスイングが練習すればするほど上達するサイクルに入るときです。

    そこからあなたは「自分だけの感覚」「自分だけのスイング理論」を身につけていくことになります。

    ちなみにこの状態になるとどんどん孤独になっていきますからね。

    あなたの感覚に共感してくれる人も少なくなり、あなた自身も他の人が言っていることに共感できなくなってくるんです。
    本気で目標スコアを70台・80台に設定しているアマチュアゴルファーはかなり少なく、さらに孤独になっていきます。

    でもこれは非常に良いことで、自分のオリジナルが築けている証拠なんです。

    ある程度のスイング知識や理論は持っていても問題はありません。

    ただそれは上達のために必要なのではなく、上達したときにさらに自分を研ぎ澄ますための武器として必要なだけです。
    もしくは上達するために自分のスイングを自分で考えるときに知識やテクニックが有効な武器になることがあります。

    なので武器や必殺技がなくとも考える力が自身にあるのであればテクニックや知識は必要ないということです。

    つまり「知識や理論を取り入れその習得を目指す」というのがゴルフがうまくなるということとは無関係であるということです。

    知識や理論を取り入れることは「最優先ではない」ということですよ~。

    自分のスイングを自分で考える方法

    では「自分のスイングを自分で考える」とはどういうことか、なぜそれが必要なのかについて説明していきます。

    ゴルフの上達を目指すにおいて、僕たちの前には多くの壁が立ちはだかります。

    ・ボールが飛ばない
    ・ミスショットが止まらない
    ・突然スイングが崩れる
    ・すぐにスイングがわからなくなってしまう
    ・どうすれば安定するのかわからない
    ・なんでいつも忘れてしまうのか
    ・どんな練習をすればいいのかわからない
    ・練習場では打てるのにコースでは打ち方がわからなくなる
    ・どのYoutubeを見れば上達するのか
    ・そもそもどうやったらうまくなるのかわからない

    あげればきりがありません。
    こういった壁にぶち当たるたびに落ち込んでしまう方も多いと思います。
    僕もそうでした。

    ゴルフの練習というのは教わる時間よりも自分で練習する時間の方が圧倒的に多いですよね。
    つまりこのことから、練習プロセスの効果・効率を良くしていくことが上達を早めるために非常に重要だとわかります。

    つまり自分で自分のスイングを分析できて、自分で改善していくことができれば最短で上達が可能ということです。

    壁にぶち当たったとき、誰かに聞いたりYoutubeを見ないと解決できないような状態だと毎回毎回時間がかかり、そのたびに上達が遅れていってしまいます。
    しかも取り入れた知識が運よくうまくあてはまる場合はまれで、ほとんどの場合うまくいかなくてスイングが悪くなるという可能性の方が非常に高いんですね。

    誰かに聞いたり、Youtubeで見つけた解決策が本当に正しいのかどうか、本当に自分に合っているのかどうかっていうのは、人に聞いてしか解決策が分からないということは自分では判断できないってことなんですこれ。

    自分には合ってない解決策でもこの人が言ってるから合ってるはずだと。
    でもそれをやってさらに悪くなる。なんでやろう?という感じです。

    みなさんが自ら、「この人が言ってることは自分に合うのか合わないのか、自分に必要なのかそうでないのか」というのをある程度判断出来たり、人に聞かなくても、「こうこうこうだから、これが問題で、これが解決策で、そのためにはこの練習をやればいい」っていうのが自ら判断できる方が、この先、長期的にゴルフ人生を見たときに絶対に良いよっていうことです😁

    思考を欠いた練習

    僕たち多くのアマチュアゴルファーの問題に、「思考を欠いた練習」というものがあります。

    ・あの人が右手を返せって言うからとりあえず返してみる
    ・あの人が片手打ちがうまくなると言うから片手打ちしてみる
    ・あの人がハーフスイングが上達の近道だと言ってるからとにかくハーフスイングしてみる

    この3つに共通しているのが、「みんな何も考えれてない」ということなんです。

    どうしてあの人が言ってるからそれが正しいと分かるんですかね?

    もちろん上手い人や有名な人が言ったらそれが正しいという可能性は高いかもしれないですよね。
    自分が考えるよりも、もしかしたら高まるかもしれないんですけど、今の自分には合わなかったり、まったく必要ない可能性も全然あるわけなんです。

    そこの判断をある程度自分でしっかりできるということが、今後長期的にゴルフ人生を見たときにとても重要だということです。

    では具体的にどうやって自分のスイングを自分で考えるのか?

    自分のスイングを自分で考えるスキルというのは、「スイングにおいて直面した問題に対して、自分で現状を分析し、自分で最適解の練習法を導き出して、それを実行することで練習を効果的かつ効率的に進めるスキル」です。

    つまりゴルフが上達するというのは、知識やテクニックを覚えて身につけるのではなく、自分のスイングを自分の頭で考え前に進む力を手に入れるということです。

    じゃ、どうすれば僕たちアマチュアゴルファーが、自分のスイングを自分で考えることができるのか?
    その考えたものが正解であるとどうやって判断できるのか?というとこなんですけど、これには「クラブファーストの観点」が必要になってくるんですね。

    クラブファーストの観点とは?

    部下や後輩を支配しようとすればするほど仕事をしなかったり反抗してきたりする。
    こんな経験ないでしょうか?(ない人かなり優秀な人。笑)

    ではゴルフクラブを支配しようとすればするほどどうなるのか?

    僕たちアマチュアゴルファーは、意識しているしていないに関わらず、様々な知識やテクニックを使いクラブを支配しようとしてしまってるんです。

    クラブの動きを無視しスイングを作りにいってしまうため、いつまでたってもクラブがスムーズに動いてくれません。

    クラブファーストの観点とは、自分の考え(テクニックや知識)でゴルフクラブを支配しようとするのではなく、ゴルフクラブから発生する凄まじいエネルギーによって自分自身が動かされているんだという観点です。

    体の動きを優先するのではなく、ゴルフクラブのスムーズな動きにフォーカスすることによってあなたの体が適正な動きに近づいていく、つまりゴルフクラブがスムーズに動いているかどうかを最優先にして練習を行うという観点です。

    つまり「ゴルフクラブにスムーズに動いてもらう」という大前提があったうえで上達を目指す、考える力を向上させていくということです。

    なんだそんなことかと思った方もいらっしゃると思います。

    しかしこのクラブファーストの意識がないため足踏みしてしまっているアマチュアの方が非常に多いんですよ。

    実際にゴルフは簡単だと感じている人は少ないと思います。
    ねらったところに打つことはおろかボールにうまく当てることすら難しく、今日も多くのアマチュアゴルファーたちが頭を抱えています。

    大人たちが多くの知識を集めてこれだけ多くのお金と時間をかけるスポーツ、恐らくゴルフ以外にはありません。
    そのニーズに応えるため書籍や動画などで膨大な量のレッスンや理論が流通しています。

    にもかかわらず上達するゴルファーの割合は変わっていません。

    多くのゴルファーが「うまくならない、難しい」と感じており100が切れないといった状況にあります。
    ゴルフスイングを難しくしてしまっているのは、難しく考えてしまっている自分に原因があることがほとんどです。

    「クラブファーストの観点」を身につけることによって必要な知識とそうでないものの選別を可能とし、スイングをシンプルに考えていくことができるようになりますからね。

    なぜクラブファーストの観点が必要なのか

    ではなぜクラブファーストの観点が必要なのか?ということについて解説していきますね。

    クラブファーストの意識がないと、ゴルフスイングをすべて身体意識で考えてしまうことになるんですね。

    「ここをこうして、ここをこうして。」

    クラブから発生するエネルギーが凄まじいのでクラブの動きを無視してスイングを作りにいっても、永遠にクラブはスムーズに動いてくれません。

    そのためクラブファーストを感覚的に理解し、意識して練習しない限り、上達が遅れる、もしくは一生上達しないということが現実に起こってしまっています。

    しかし今のご自身の練習のままで年月とともに90台、80台、70台とスコアを伸ばせていける確信があるのであればクラブ観点は必要ありません。
    おそらく無意識にクラブを優先する感覚を持ち合わせ、自分のスイングを自分で分析し改善していくサイクルができていることやと思います。

    クラブにスムーズに動いてもらうという大前提があって初めて効率の良い練習をすることができるようになってきます。

    ナイスショットが出るまでひたすら打ち続けるという、結果にフォーカスした危険な練習から「クラブにスムーズに動いてもらうために何をしなければならないのか、何をしてはいけないのか」といったプロセスにフォーカスした練習に変わってきます。

    プロセスにフォーカスした練習に変わってくると、自分で考える力が向上し、今何が問題なのか、自分には何が必要なのか、どんな練習が効果的なのかを自分で導き出すことが可能となってきます。

    そのプロセスにフォーカスした結果、結果が伴ってくるということです。

    結果にフォーカスしていては結果が出ることはほぼあり得ないということです。

    上手くなることがない危険な練習

    ゴルフでは練習すればするほど、スイングが崩れたりスコアが悪くなるといったことが現実に起こります。
    ゴルフにはやればやるほど上達する練習と、上達することがない危険な練習があります。

    ゴルフを練習するにあたり、みなさん色んな悩みや課題があると思います。
    その課題への取り組み方によって上達速度は大きく変わってくるのは何となく分かると思います。

    でもどんなに自分なりに努力して球数をこなしてみても、努力のやり方が間違っていると結果はついてきません。

    結果にフォーカスし続け、ナイスショットが出るまでひたすら打ち続ける、そしてたまにナイスショットが出ると「これか!」と。
    そしてそのナイスショットが出た時の動きを定着させるべく奮闘し、またミスショットを繰り返しナイスショットを追い続ける。

    100球打って1球ナイスショットが出たとすればそれは、99球のミスショットのイメージを潜在意識に刷り込んだだけなんです。99球のミスショットの練習をしただけなんですよ。

    ただそれだけです。
    上達するわけがないんですね。

    この練習を続けていると、潜在意識にどんどんミスショットが上書きされていきます。

    本番でナイスショットをいくらイメージしても、ミスショットが出ることをあなたの潜在意識はわかっているので、なかなかナイスショットが出てくれないというわけです。

    結果を出すためにはプロセスにフォーカスできる練習が必要です
    そのプロセスにフォーカスするために「クラブファーストの観点」が必要であるというわけですね。

    上達することのない危険な練習は、「スイングの問題がスイング知識の欠如ではなく、自分の観点である」ということに気がつくまで永遠に続く非常に恐ろしいものなのです。

    「うまくならない状態、結果が出ない状態でも、いつか実がなると信じ続けボールを打ち続ける」
    これはたとえば下がり続ける株を「忍耐」だといって持ち続け、そのまま精神を崩して破産するといったようなイメージです。

    これは忍耐力でもなんでもなくて、ただやり方が間違っているだけです。
    忍耐力というのは自分の成長に用いられてこそ素晴らしい果実を生むものということを忘れないようにしましょ。

    まとめ

    「知識や理論を取り入れてその習得を目指す」ということは「ゴルフがうまくなる」ということとは無関係です。
    知識や理論はいくらでも手に入るのに70台80台でプレーするアマチュアゴルファーの割合が変わっていないという事実があります。

    「知識を増やしスイング理論を多く取り入れその習得を目指す」という「ゴルフ上達の定義」が多くの問題を生み出しています。この定義は「楽してうまくなる方法を探す」という状態でありゴルファーとしての思考力と技術力の向上を放棄している状態と言えます。

    本質的に上達するためには、自分のスイングを自分で分析し改善していくための方法を知る必要があります。
    そのためには「クラブファーストの観点」が必要です。

    クラブファーストの観点のレベルが向上していくと、自分に必要な知識とそうでないものの判別を可能としスイングをシンプルに考えていくことができるようになります。

    「クラブファーストの観点」を持つことによっていつもの練習がナイスショットを打つという結果にフォーカスした練習から、ゴルフクラブにスムーズに動いてもらうために何をしないといけないのか、何をしてはいけないのかといったプロセスにフォーカスする練習に変わってきます。

    プロセスにフォーカスし続けた結果、自分のスイングの問題点、改善点、効果的な練習を自分で導き出す能力が上がってきます。
    考える力がレベルアップしてきます。

    これが「ゴルフがうまくなる」ということです。決して知識や理論を増やすことではありません。

    どのスイング理論を選択し大切にしていてもまったく問題ありません。

    プロの人たちは間違いなく僕たちアマチュアゴルファーに有益な情報を発信してくれています。
    その情報を、その武器をどう扱うかは僕たち次第です。どう扱うかによって僕たちアマチュアゴルファーが行き着く先は大きく変わってきます。

    それでは練習頑張っていきましょう。
    ありがとうございました。

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    この記事を書いた人

    竹村ケンユウのアバター 竹村ケンユウ 考え方と動きを整える専門家

    流れと思考を融合した「Zen Golf理論」で、スイングとマインド両面からゴルフ上達をサポート。
    自己ベスト更新を目指すアマチュアゴルファーに向け発信中。

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