
かっこいいトップ作りたいのに、オーバースイングになってトップが崩れてしまうんです…
ゴルフをやっていると、多くの人が一度はぶつかる悩みがあります。
その代表がオーバースイング。
オーバースイングそのものは、「悪」ではないですからね!
ただクラブが必要以上に上がりすぎてしまい、トップでバランスが崩れてしまうっていう場合とかは、少し抑えていきたいですよね。
「ここで止めよう!」と意識しても、気づけばまたクラブが背中側まで回ってしまうんですよ。
僕自身も、このオーバースイングにかなり悩まされました。
ゆっくり上げてみてもダメ。意識して止めても止まらない。
「どうやったら直るんやろ…」とずっと思ってたんです。
でもスイングを分解して一から理解し直したときに気づいたんです。
オーバースイングは、手首の使い方さえ変えれば驚くほど簡単に直る ということに。



今回はその具体的な方法を、初心者から上級者まで誰でも実践できるように解説していきますね。
オーバースイングは「意識」では直らない
オーバースイングやめようと思ってやるのが、
- バックスイングを「この位置で止めよう」と意識する
- ゆっくり上げる
といった工夫ですよね。
でも実際は、これで直る人ってほとんどいないんですよ。
なぜならオーバースイングの原因は 意識の問題 ではなくて、手首の使い方の勘違いにあるからです。
ゴルフスイングにおける手首の動きは2種類
ゴルフスイングでの手首の動きは大きく2つあります。
1.コック(親指方向手首曲げ)
- 親指方向へ手首を折る動き。
- シャフトを縦に持ち上げる動作。


このコックってのが、オーバースイングになる一番の原因なのね!
2.ヒンジ(右手首甲側折り)
- 右手の甲の方向に手首を折る動き。
- クラブがスイングプレーン上に乗る動作。


この2つの動きがどう入るかで、スイングの形は大きく変わるんですね。
なぜ「コック」がオーバースイングの原因になるのか?
オーバースイングに悩んでいる人は、ほとんどが コック動作を強く使いすぎている状態。
コックの特徴は以下のとおり。
- 可動域がめちゃくちゃ大きい
- 柔軟に使いやすく、動きすぎてしまう
- クラブヘッドの重みに引っ張られてしまう


つまり、クラブをプレーン上に上げようとしてコックを使うと、ヘッドの重さにつられて勝手に後方へ流れてしまうのよ。
これがオーバースイングの正体です。
だから「止めよう」と意識しても、手首が余計にクラブを動かしてしまうんでなかなか直らないんですね。
解決策は「ヒンジ」を使うこと
答えは単純明快です。
👉 コックを多用するのではなく、ヒンジを使うこと。
ヒンジの特徴は以下のとおりです。
- 可動域が狭いので勝手に動きすぎない
- 強い力が必要で、安定している
- 自動的にコンパクトなトップが作られる


つまり、ヒンジを正しく使えば「意識しなくても」オーバースイングというのは、なくなってくるんです。
この「ヒンジ」という動作は特別な動作ではないんよ。
人間が物を叩く時に自然に起こる動作というのが、「コック」ではなく「ヒンジ」なのね。


めっちゃムカつく人をもし思いっきりビンタしていいとしたら、必ずビンタのどこかで「ヒンジ」が入るはずなのね。
1回ムカつく人を思いっきりビンタしてみて。(いやあかんあかん)



プロがコックコック言うてるのは、ほとんどの場合ヒンジのこと。
海外では特にそうなのよ。
実践ドリル① 手首のヒンジを作る
本来ヒンジってのは、自然に入る動作ではあるんやけど、なぜかゴルフスイングの場合、そうもいかないので、自然に入るまでは意識してやってみて。
1. クラブを逆さに持ち、右手首を甲側に折る


2. シャフトが地面と水平に近づくよう上げる


3. 「1・2」とリズムを取りながら繰り返す
このとき注意するのは 腕返し(腕をロールさせること)をしないこと。
腕返しをやるとフェースが上を向いたりして、またコック動作に戻ってしまうからね。
腕をグリンとしたら、自分がクラブを支配することになって、スイングが難しくなるからね!
ヒンジしたときに、フェースが下方向を向いてるかってのを確認してみよう!


あくまで「手首を後ろに折るだけ」。
これでクラブは自然にスイングプレーンをなぞりながら上がります。


実践ドリル② ボールを打ちながら確認
次に、実際にボールを打ちながら感覚を掴んでいこう。
- クラブを短く握る
- 構えて、まずはヒンジを入れて水平の位置までクラブを上げる
- フェースが下方向を向いているか必ず確認
- そこから肩の回転でクラブをトップに運び、そのままスイング
このときいちいち結果は気にする必要ないからね。続けて続けて。
今の目的は「コンパクトなトップを作ること」であって、真っ直ぐ飛ばすことではないからね。
練習のステップアップ
- 最初は 5割〜6割のスピード で動作を区切って行う
- 慣れてきたらスムーズに動作をつなげる
- 最終的にフルショットへ移行
特にドライバーはクラブが長く、バックスイングでヘッドの勢いが強くなるためオーバースイングが起きやすいのよ。
でも、最初にヒンジを作ってしまえば手首がある程度拘束され、自然とトップはコンパクトに収まるようになるのね。
「コンパクトにすると飛ばなくなる」は間違い
多くのゴルファーが不安に思うのは「トップが小さいと飛距離が落ちるのでは?」という点。
結論から言えば、心配不要です。
トップが小さくても 捻転差があればヘッドスピードは落ちないから大丈夫。
むしろ、余計な動きが排除されていくことでインパクトが安定し、結果的に飛距離は伸び、方向性も良くなります。
自分でチェックする方法
スマホで動画を撮ってみて。
- 右手首のヒンジが入れれてるかな
- トップでの安定感がほんの少し増してるかな
- ちょっとコンパクトに収まってきたかな
意識だけではなく、実際の変化を「目で見て確認する」ことで改善スピードが一気に上がります。
まとめ
オーバースイングは「腕を止めよう」「ゆっくり上げよう」と意識しても直りません。
原因は 手首のコックを多用しすぎること にあります。
解決策はシンプルで、ヒンジを使って手首をロックする感覚で練習すること。
- コックは可動域が大きく、ヘッドの重みに流される
- ヒンジは可動域が狭く、自然とコンパクトなトップが作られる
- ヒンジを取り入れることで再現性が高まり、飛距離も落ちない
次回の練習では、ぜひこの「ヒンジドリル」を取り入れてみてください。
きっとこれまで悩んでいたオーバースイングが嘘のように改善し、安定したトップが手に入るはず。
👉 「気をつけても直らない」オーバースイングから卒業して、再現性の高いスイングを身につけよう!