メンタルでゴルフは変わらない!?|ラウンドで10打縮める思考

    練習ではそこそこ当たるのに、本番になるとミスばかり…
    メンタル弱すぎるのかな…

    良く分かります。
    でもメンタルが弱いからというのは思い込みです。

    実はそれ、あなたのメンタルが弱いのではなく「考え方」に原因があるかもしれません

    僕自身、昔は「もっとメンタルを強くしないと」と考え気合を入れたりしていましたが結局これでは何も変わらなかったんです。
    でも、ある日気づいたんです。

    この記事では、実力を100%発揮するための思考を、具体例とともにお伝えします

    目次

    松山英樹選手の言葉

    まずはこちらの言葉を紹介させてください。

    ゴルフはたくさんの『うまくいかない』をつなぎ合わせてスコアをつくるゲームだ。でも、うまくいかないから、うまくいったときが楽しい。うまくいかないから、うまくいったときを想像する。なぜ、うまくいかないかを考え、それを突きつめるのが楽しい。『人生と同じ』などと偉そうなことを言えないけれど、ゴルフは『うまくいかないことを楽しむ』スポーツだ。少なくとも僕は、その楽しさと等身大で向き合っている

    ―『彼方への挑戦』徳間書店刊

    マスターズチャンピオン・松山英樹選手の言葉です。

    深い!めちゃくちゃ深い!

    この考え方が、今回お伝えしたい「根本の思考」です。
    これを理解せずして、マネジメントやセルフコントロールを学んでも、あまり意味を成しません。

    その「根本の思考」をお伝えしていきます。


    僕自身、ずっとスコアが出ませんでした

    僕はもともと「自分にはセンスが全くない」と感じていて、130~150を叩いていた時期もあります。

    それでも思考を変え、練習法を見直し、4年目にようやく89という80台を初めて出すことができました。
    でもその後、また2年間、80台は一度も出せなかったんです。

    練習はしていました。週3~4回、月1、2ラウンド。
    ショットの精度も良くなってる実感もありました。
    練習ではナイスショットが打てていたんです。

    それでもラウンドになると良くて90台後半。
    ひどい時は120を超えることも。

    どうなってるんや、もう何を信じればいいんや…
    メンタルが弱すぎるのか…

    と、帰りの車で自分を責める日々でした。


    メンタルじゃない。スコアを作るのは“考え方”

    ある日、プロのミスショット集の動画を見たんです。衝撃でした。

    隣の隣のホールまでドスライス、チョロ、シャンク連発、大ダフリ、50cmのパターを外す。

    プロでもこんなミスをするんか!!!!!

    そして気づいたんです。
    プロはそのあとも淡々とプレーを続けてナイスショットを打ちまくっていることに。

    なんであんなミスの後に普通にショットが打てるんや?!
    メンタルの問題か!?

    とても不思議に感じたことを覚えています。

    みなさんできますか?!
    とんでもないミスショットのあとに落ち着いてショットを打つことが…

    「メンタルが強い」

    これだけでは片づけられないはずの事が起こっていたんです。

    プロでもあり得るんです。ゴルフをしている限りミスショットは。それを深く理解しているだけなんです。

    プロでもミスが起こることを理解している…

    それなのに自分は…?

    1つのミスで心が乱れ、焦り、迷い、さらにミスを重ねていたんですね。

    ミスが許せない。
    期待通りに行かないと苦しくなる。

    そんな自分の思考こそが、スコアを崩す原因だったんです。

    こんなはずじゃない、こんなはずじゃない…
    いや、そういうものです。


    大前提:「目の前の1打には、どんなミスも起こり得る」

    全てOKです。許せます。

    僕たちアマチュアゴルファー、特に90〜120台の方にとって、

    目の前の1打に、どんなミスも起こり得る

    という前提を受け入れることが、最も重要な“思考のスタート”です。

    これは、「自分を諦める」という話ではありません。

    「自分の中に起こり得ることを“事実として受け入れる”」ということ。

    • 大ダフリもある
    • チョロもある
    • OB3連発もある
    • でもバーディーも起こり得る

    つまり、「なにが起きても不思議じゃない」と理解した上で、狙いを定め、弾道をイメージして打つ。

    この思考が、スコアを10打以上縮める土台となるんです。

    これを訓練していくわけです。

    もちろん訓練は必要ですよ~


    ミスを受け止め、ミスを冷静に見る

    冷静に受け止める

    ほとんどの人はミスを「苦痛」として受け止めます。

    そしてその苦痛から逃れるために、

    • スイングを急に変える
    • 普段やらないことを急に試す

    …というような「応急処置」を始めてしまうわけですね。

    これは苦痛回避の反応です。
    これは人間の当然の反応なんです。

    でもこれでは根本は何も変わりません。

    ミスは起こり得るもの。

    これを本当に理解できていれば、ミスが起きても「ミスを受け止め、冷静にミスを見る」ことができるようになります。

    うまくいかないことは、うまくいくための情報でしかありません!


    期待値を正しく持つ訓練を

    ミスが出たときに

    こんなはずじゃない…

    と強く思ってしまうのは、過剰な期待が原因です。

    • 「練習では打てたのに…」
    • 「このクラブは得意なのに…」
    • 「このホールは簡単なのに…」
    • 「前はこれでうまくいったから今回も…」

    そう思った瞬間、目の前の現実とのギャップが苦痛となって押し寄せてきます。

    でも、「このショットではどんなミスも起こり得る」と理解していれば、そのギャップは生まれません。

    → だから、苦痛がない。
    → 冷静でいられる。
    → ミスから得れる情報が増える。
    → 心が落ち着いているのでナイスショットが増える。

    これが安定したスコアを支える“本当のメンタル”です。

    そしてこれを訓練していくことが大事なのです。

    ミスには多くの情報が詰まっています。
    ミスを冷静に見るためにも、そしてミスから得る情報の質を上げるためにも期待値の管理は重要です。

    失敗から学ぶことが大切。
    だから失敗から学べる状態であることが必要なんですね!


    ミスを想定できる人が、上手くなる

    上達し続ける人は、完璧を目指していません。
    今自分ができる最善の事に日々取り組んでいます。

    「どんなミスが起こるか」を常に想定し、そのミスを許容しながら、少しずつその幅を狭めていく、そんな練習も日頃からしています。

    • 「この体重配分なら大きなスライスが出るかな」
    • 「このスタンスやとフックが打てるかな」

    こんな風に想定できるようになると、ゴルフは一気に変わります。

    「実験」みたいな感覚ですね。
    「完璧主義」は今すぐ捨てましょう!


    最後に:もう一度、松山選手の言葉を

    ゴルフはたくさんの『うまくいかない』をつなぎ合わせてスコアをつくるゲームだ。でも、うまくいかないから、うまくいったときが楽しい。うまくいかないから、うまくいったときを想像する。なぜ、うまくいかないかを考え、それを突きつめるのが楽しい。『人生と同じ』などと偉そうなことを言えないけれど、ゴルフは『うまくいかないことを楽しむ』スポーツだ。少なくとも僕は、その楽しさと等身大で向き合っている

    ―『彼方への挑戦』徳間書店刊

    この言葉の意味が、今なら少し違って聞こえるのではないでしょうか?

    目の前の一打にどんなことが起きても、受け止めて、淡々とプレーする。
    その繰り返しが、あなたのゴルフを本当に強くしてくれるはずです。

    ぜひ、次回のラウンドではこの思考を胸に、一打一打と向き合ってみてください。

    「変わったな、俺」

    そう感じられる瞬間が、必ず訪れます。

    📝 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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    よっしゃー!!

    参考動画です

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    この記事を書いた人

    竹村ケンユウのアバター 竹村ケンユウ 考え方と動きを整える専門家

    流れと思考を融合した「Zen Golf理論」で、スイングとマインド両面からゴルフ上達をサポート。
    自己ベスト更新を目指すアマチュアゴルファーに向け発信中。

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